2010年5月27日木曜日

簡素

FLライトの弟子でありますAレーモンドの、<美しくすることは、すなわち、不要なものを捨て去ることだ>というシンプルな設計論に、大学の図書館で大きく頷いたのを思い出します。所謂モダニズムの流れのなかで、建築史上、日本の木造住宅の礎であることは言うまでもありませんが、そんなことよりも、少なくとも大筋の設計に対する姿勢として、同じ方向を向いているという想いに興奮しました。その後、レーモンドと冠した本を手当たり次第に見たり読んだりしながら、私なりに、美しいものには自然と目がいく→建築は美しくなければならない→美しくあるためにはどうするべきか→簡素に単純に長く使える普遍的なデザイン・プロトタイプ…と色々と考えたものでした。それらが、鎌田研究室という本格的に住宅と向きあうようになって、そのあたりを具体的に表現する方法は?と考えはじめる…というのが、建築人生の第一歩です。

調子の良いことを書いていますが、明日からは、また、普通のブログに戻りま~す(^_^;)今度の全国総会で、建築のプロも見ていると言うことに改めて気づかされましたので、たまには…。